「遺言控除」と耳慣れない言葉ですが、今後の相続についての大切なキーワードとなると思われますので簡単に説明したいと思います。
先月のニュースで、政府・与党は、有効な遺言による相続を条件として、相続税の基礎控除額に上乗せして控除する「遺言控除」を新設する方針(平成29年度より)との報道がありました。
簡潔に言うと、有効な遺言書を作成しそれに基づき相続を実施すれば、相続税の優遇措置を受けられるという制度です。
「遺言控除」新設の背景には、遺言書を作成しないため相続間でのトラブルの増加、不動産物件の未処分(空家の増加)があるようです。
控除額については、まだ決まっていないようですが、数百万円(300万円~500万円)程度になる見通しです。
遺言書を作成するのは、労力を要する作業ですが、相続間でのトラブルを防ぐ上での最善策です。この機会に是非、遺言書について学んでみるのもよいのではないでしょうか!